妊娠がわかったら育自という旅にようこそ!!妊婦さんへ*お気軽にご相談ください〜健康づくり課からのメッセージ〜という旅」が楽しく充実したものになるように、私達をどうぞご活用ください。世田谷区立産後ケアセンターセンター長 助産師 永森久美子「妊娠していますよ!」と言われて、あなたはどんな気持ちになりましたか?妊娠中はこころや体の変化が大きく、精神的にも不安定になりやすい時期です。また家族が増える喜びとともに不安を感じている方も多いのではないでしょうか?健康づくり課では、こころや体の相談だけではなく、家族やこれからの子育てに関するご相談もお受けしています。ご相談をおまちしています。赤ちゃんが生まれること、それはこの世の中で尊く、素晴らしい事だと思います。妊娠・出産は生理的な変化であり、通常は病気ではありませんが、女性の身体も心もダイナミックでエネルギッシュな変化が生じます。それに比して、男性は自身の身体での変化は生じないため、女性との時差があると言われ、その時差がパートナー間の摩擦になることもあります。出産後はそれまでよりも時間の余裕がなくなるので、妊娠中から、意識的にコミュニケーションを大切にすることが必要です。そして、妊娠・出産・育児は、一人で頑張っても思い通りになるものでもありません。赤ちゃんとの共同作業で、時に変化のペースについていけないことや、変化を受け入れることが難しいことがあります。また、今までできていた事が出来なくなったり、思うように出来ないこともあるかもしれません。そんな時は、自分自身を発見する時だと思ってください。親になることは「育自」ともいうそうです。100人の妊婦さんがいたら100通りの出産の物語があり、100通りの育児があります。その時々の最善と思われることを試行錯誤する家族の旅ともいえるかもしれません。旅には計画通りにいかないこと、思わぬハプニングがつきものですし、そういうことがあったほうが思い出深く残ります。「1時間は60分、1日は24時間」というのは、先人が決めた当たり前のことですが、赤ちゃんはまだその世界になじんでいません。それまでの決まり事をちょっと棚に置いておく、そんな勇気も必要かもしれません。最初から自信満々で育児を始める親はいません。苦しいとき、辛いときは、一人で頑張らなくてもよいのです。SOSを出すことも親になることには必要なことです。あなたの「育自25
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